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  1. 基本的な用語
性的指向(Sexual Orientation)

どのような性別に魅力を感じるかという方向性のこと(感じないという場合を含む)。

性自認(Gender Identity)

自身の性別についての持続的な自己意識(アイデンティティ)のこと。

※これらの頭文字をとってSOGI(ソジ)と呼ぶことがあります。
 いわゆる性的マイノリティに限らず、あらゆる人が何らかのSOGIのあり方をしています。

性別表現(gender expression)

「女性らしさ」や「男性らしさ」等の自身の性別に関わる表現のこと。服装、髪型、仕草、言葉使い等に表れます。ある人の性別表現のあり方は、性的指向や性自認のあり方と一対一で対応している訳ではありません。例えば、男性としての性自認をもつ人の性別表現が男性的であるとは限りません。

レズビアン(Lesbian)

性自認が女性で、性的指向が女性に向く人。

ゲイ(Gay)

性自認が男性で、性的指向が男性に向く人。

バイセクシュアル(Bisexual)

異性にも同性にも性的に魅力を感じる可能性がある人。

トランスジェンダー(Transgender)

出生時に登録された性別とは異なる性を生きている(生きようとする)人。

この4つの頭文字を並べて連帯を表現したのがLGBTという言葉です。性的マイノリティにはLGBT
以外にも様々なあり方があります。最近はLGBTQ、LGBT+などの表現も使われることがあります。

アセクシュアル(Asexual)

他者に性的な魅力を感じるということがない人。恋愛感情の有無は人によって様々です。

パンセクシュアル(Pansexual)

あらゆる他者に対し、その性別等を顧慮することなく性的に魅力を感じる可能性がある人。

クィア(Queer)

規範的な性のあり方に対して、批判的であったり不服従であることを誇りをもって表す言葉。

クエスチョニング(Questioning)

性的指向や性自認を確定しないあり方。

異性愛(heterosexual)

性的指向が異性に向く人。

シスジェンダー(cisgender)

出生時に登録された性別に違和を感じることなく生きている人。(トランスジェンダーの対義語)

※「異性愛かつシスジェンダー」の人は、この言葉を日頃意識する必要すらないかもしれません。社会はそのような人を暗黙の前提としてきたからです。
なお、人の性のあり方は、必ずしも特定のカテゴリーに明確に分類できるものではありません。性のあり方はスペクトラムとして存在しているともいえます。

  1. カミングアウトとアウティング

自身の性的指向や性自認について、自らの意思に基づき他者に伝えることをカミングアウトといいます。これに対して、ある人の性的指向や性自認について本人の同意なく第三者に暴露することをアウティングといいます。
カミングアウトは、その人が必要性を感じた場合に、信頼できる相手に対して行うものです。
必要な人が支障なくカミングアウトできる環境、そして不要なカミングアウトを迫られることのない環境を作っていくためには、学生及び教職員が「多様な性」について認識し、理解を深めていくことが大切です。
カミングアウトをするかどうか等について悩みがある場合は、相談窓口に相談してください。
カミングアウトを受けた場合は、自身に対する信頼感の現れと捉え、伝えてくれたことをしっかりと受容することが重要です。カミングアウトを受けてとまどうことがあった場合は、相談窓口で気持ちを整理することもできます。
アウティングは、たとえ善意からであったとしても、本人に大きな被害を及ぼすものです。絶対に許されない行為であることを銘記する必要があります。カミングアウトの内容が大学としての対応を必要とするものであったときは、誰とどの範囲で情報を共有するかについて本人の確認を得ながら、対応を進めていきます。

  1. ハラスメントの防止

アウティングだけでなく、性的指向や性自認に関する偏見に基づく言動や侮蔑的言動は、ハラスメントに該当します。
令和2年6月に施行されたパワハラ防止法(改正労働施策総合推進法)では、性的指向・性自認等を理由とする差別やアウティングを含めて、ハラスメントの防止対策を講ずることが義務付けられています。
「多様な性」の観点からも、ハラスメントのない就労・就学環境を維持していく必要があります。